Babel学園ミステリーデイズ! 探偵諸君の助力を求む!

禁転載

その事件の現場を一番最初に発見したのは、掃除当番であった女子生徒である。
ユーラという名前の彼女は朝一番に掃除のため北棟一階の資料室に行き、部屋の無残な有様を目の当たりにした。
床中散らばったガラスの破片。窓はその原因を示すかのように大きく割れていた。
そしてそれだけではなく部屋中のもの―――― 棚に並べられていたトロフィーなども落下しており、なおかつ部屋の隅にあった巨大な招き猫はその頭が割り砕かれていたのである!
この招き猫は理事長の妻の私物であり、彼女が気に入って学園に寄付してきたとの噂もある。
その寄付されたはずの招き猫が何故資料室に押し込まれているのかはさておき、器物破損は非常に問題だ。
このことは早速その日の朝礼で全校生徒に伝えられ、犯人は名乗り出るようにと申し渡されたのだが、放課後になった今でもまだ犯人は出頭してきていない。

そこで探偵諸君らに依頼する! 是非この事件の真相を暴き、犯人を見つけ出して欲しい!
手がかりはこの一帯に散らばっている! 
それらを見つけ、断片を繋ぎ合わせ、鋭い推理によってこの事件を解決してくれ!






「……ってことだ。よし、頼まれ仕事終了」
「随分勢い込んだ校内放送だったね。第一探偵って誰?」
「俺も知らない。多分生徒なんじゃないか?」
俺の率直な感想にエリクは微妙に呆れた表情になる。
うるさいぞ。お前だって容疑者の一人だ!