変わらない声

mudan tensai genkin desu -yuki

雑踏は道の端までを満遍なく満たしていた。
その中を男の後をついて歩いていた彼女はしかし、突然空で破裂音が鳴り響いたのに対し足を止めてしまう。
彼女は顔を上げて白い煙の残滓を見上げた。破裂音はいくつも繋がり、空中には色とりどりの花びらが舞っている。
この国の城都で開かれる祝祭が、今まさに幕を開けようとしているのだ。
人々の歓声が沸き起こる中、つい気を取られて空を見つめていた彼女は後ろからやってきた酔いどれの男に押しのけられてよろめく。
彼女を押しのけた男はそれに気づいて彼女の体を支えようと手を伸ばしたが、女の顔を隠すヴェールがずれてそこから闇色の双眸がのぞくと好奇心をあらわにした。
「こりゃまた……えらい美人だな。異国の人間か?」
「私は……」
「旅芸人か? 舞台を探しているなら案内してやる」
酒気に気が大きくなっている男は彼女の返事も待たず、白い手を乱暴に引く。
しかし、男の手はその時別の男によってつかまれていた。
青い瞳から威圧を滲ませる長身の剣士は、まったく力を入れているように見えないにもかかわらず、万力の如き力で男の手を締め上げてくる。
酔いに赤くなっていた男の顔がたちまち蒼ざめるのを確認すると、剣士は笑った。
「俺の妻だ。迷惑をかけたな」
「あ、ああ……」
「リースヒェン、すぐはぐれるな。来い」
「ごめんなさい」
小柄な女は夫の腕の中に抱き取られる。そのまま二人は雑踏の中に飲まれるように消えていった。
長身の剣士の頭が見えなくなると、萎縮して立ちすくんでいた酔っ払いはようやく深い息を吐く。
「何だってんだ。最近増えているっていう魔族狩りの人間か?」
小さなドラゴンを肩に乗せていた男は服装からして旅の人間だろうが、ただならぬ気配の持ち主だった。
と言えば、ここのところ辺りに恐怖を感染させている魔族に絡んでこの都に来たのかもしれない。
何しろ若い男を食らう魔族を無事討伐できた者には報奨金を出すと、王じきじきの御触れが出されているのだ。
平民なら数年は遊んで暮らせそうな額に目をくらませた者も何人かいたが、彼らは揃って帰ってこなかった。
男が再び酒を求めてその場を立ち去ると前後して、祭りの音楽が高まっていく。
今だけは憂いも恐怖もない精神を高揚させる祝祭がこの都を支配していた。

「いまいち勝手が分からないな。大陸地図を入手して情報を集めて、どこに行くか決めるか」
祭りの影響で満室ばかりの宿の中、ようやく比較的高級な宿屋の一室に落ち着いた二人はテーブルの上に何枚かの紙を広げていた。
その内の一枚、この国の地図を見ながらぼやく男にリースヒェンは首を傾げる。
「オスカーはこっちの大陸に来たことはないの?」
「ないな。いい加減長く生きてるが初めてだ」
「長く生きてるって……本当は何歳?」
19歳になったばかりの彼女は夫である男を不思議そうに眺めた。
彼は見たところ25-6歳に見えるが、それが実年齢ではないことは明らかだ。何しろ出会ってから2年、まったく外見が変わっていない。
最初は彼の持つ膨大な魔力による不老かとも思ったのだが、彼自身はその魔力にも拘らず複雑な構成を組む事が苦手のようだった。
夫婦ではあるのだが謎の多い連れ合いのことをしかし、リースヒェンはあまり突っ込んで尋ねたことは無い。
それは彼が「いずれ分かる」と常々言っていることを信用しているからなのだが、それでもたまに気になることもあってこうして問うてみるのだ。
「年齢か? どこから数えるものなんだろうか。この体で生まれてからは……150年くらいだな」
「150年。……老人?」
「と、言われるのは不愉快だとようやく気持ちが分かったぞ」
オスカーは苦い顔になったが彼女にはいまいちその理由が分からない。
とりあえず疑問には答をもらってリースヒェンは満足げに微笑んだ。
「お祭りを見てみたいな。駄目?」
「別に構わん。急いでいるわけじゃないしな。ただ迷子にはなるな」
「分かりました。気をつけます」
彼女は窓の外に目をやる。5階にあるこの部屋からは色鮮やかな街の風景がよく見渡せた。
狭い露台に出て歓声を上げる女にオスカーは微苦笑する。
「お前が祭りを見に行くならその間、俺はこれを見てくる」
「何?」
差し出された紙をリースヒェンは受け取った。
「求める……魔族……王……」
幽閉から解放されて彼女は読み書きを一通り身につけたが、さすがに違う大陸の国であるこの国の文字はすらすらとは読めない。
途切れ途切れの単語を組み立てようと苦心する彼女に男は書かれていることを説明してやった。
「人を殺す魔族が出没しているらしい。無事退治できた者には報奨金が出るのだとさ」
「魔族退治? 平気?」
「多分な。男の前にしか現れんらしいから丁度いいだろう」
彼はそういうとテーブルで寝ていたドラゴンの背を叩き、リースヒェンを指差した。自分がいない間彼女を守れということだろう。
ドラゴンが小さく鳴くとオスカーは妻の頬に口付けて部屋を出て行く。
「じゃあ行って来る。気をつけろよ」
と彼女に残した言葉は、自分が魔族退治に行くことを何とも思っておらず、むしろ観光に行く妻を心配するものだった。
彼らの生まれた大陸からは俗に「東の大陸」と呼ばれるこの場所での、それは長い旅の始まりである。

東の大陸にあるこの国、トラスセスは古い歴史を持つ国家であった。
規模は決して大きなものではないが、その歴史は700年に渡っている。
かつては隣国クルシアの台頭により圧力をかけられ息を潜めざるを得なかった時代もあったが、国内外共に安定した今は緩やかに人口も増え、その歴史にふさわしい 貫禄を帯びつつあった。 城都には5万人の民が住み、月に1万を越える旅人が訪れるのだという。
この都に不可思議な変死事件が起き始めたのは3ヶ月前、都に程近い村で若い男が次々に謎の死を遂げたという、その事件を調査に行った城の兵士たちが戻ってきて からのことだった。かなり人数をつぎ込んだ調査にもかかわらず、結局事件の原因は分からなかったのだが、以後その村で男が死ぬことはなくなった。
そして代わりに―――― 都で、人が死ぬようになってしまったのだ。
調査隊がおそらく村から「何か」を連れて帰ってきてしまったと城内で噂が広がり、それが城壁を越えて都全体にも広がりだした頃、城の魔法士たちは件の事件の犯 人を人間の精気を吸う魔族だと断定することに成功した。だがその為にも数人の魔法士が犠牲になったらしく、もともとそれ程魔法士が多くなかったトラスセスの城 は、以後城に仕える者たちだけでの解決を困難と判断したらしい。王の名で懸賞金を掛けた御触れが出され……宮仕えの魔法士の給金およそ5年分の金額が示された。 滅多に出されぬ高額の報奨金に都はどよめ いたが、未だにそれを受け取ることが出来た人間はいないのだという。
「魔族の死体そのものか首を持ってくることが条件か」
オスカーは祝祭でざわめく人込みを縫って歩きながら、御触れに記されていた内容を反芻する。
その表情には微塵の怯みも無い。むしろ自分が勝利することは既に決定されたことであるかのように平然としていた。
東の大陸に移り旅を始めた彼らは今、特に金銭的には不自由していないが、こういうものは機会がある時に得ておくにこしたことはない。
手持ちの金がつきてしまえば現地で稼ぐか、そうでなければ遥か遠くの屋敷まで取りに戻らなければならないのだ。
妻の記憶がなく複雑な魔法が使えない状態では長距離移動は大変であるし、今回の金額は犠牲者も多いせいか実に破格だ。
オスカーは腰に下げた長剣を手で確認しながら周囲の魔力を探っていった。
こう雑多な喧騒の中では魔族もさぞ動きやすいであろう。
祭りに油断する人間たちを複数食らってやろうと思っているだろうし、むしろオスカーは魔族のその高揚の隙をついてやろうと思っていた。
あちこちから響く途切れぬ音楽に若者たちは手を取り合って踊っている。
生き生きとした光景に、外見以外はもはや若いとは言えない男は苦笑した。
年月を経てから分かってくる物事もある。
最近になってようやく彼は、初めて出会った頃の魔女の気持ちが少しだけ分かるような気がしていた。
太陽は午後を過ぎて徐々に傾き、もう1-2時間もすれば街は夕闇の中に飲まれていくだろう。
黄昏時はある意味夜よりも魔物が人の中に紛れ込む時間だ。オスカーは不敵な笑みを見せながら独りごつ。
「さて、夜までには戻りたいところだな」
彼はそうして角を曲がった。人通りの少ない路地裏へと踏み込んでいく。
狩る者と狩られる者が逆転する時間が、すぐそこに迫りつつあった。

守護のドラゴンを連れたリースヒェンは再びヴェールを被ると宿を出て街の中へと歩き出した。
自分の容姿が際立って特殊なものだという自覚はいい加減得ている。その上こちらの大陸では黒い髪と黒い瞳の人間は今まで以上に珍しいらしいのだ。
少し前に知り合った少女の生まれた国ではほとんどの人間が黒髪黒目らしいのだが、興味はあってもリースヒェンはその国に行くわけにはいかない。
人にぶつからないよう注意しながら、彼女は初めて訪れた城都の中を人の流れに乗って動き始めていた。
「オスカーは平気かな」
ぽつりと洩れた呟きに肩の上のドラゴンは欠伸で返してくる。これは心配無用だということだろう。
現にこの2年、オスカーが彼女を助けることはあってもその逆は無い。
魔法に限れば彼女の方が得手だと言っても、それは戦闘能力の差をなくすまでには至っていないのだ。
リースヒェンは日が沈みつつある空を仰ぐ。
彼女の夫の瞳と同じ色。胸を熱くさせる郷愁をもたらす色だ。
美しい花びら以上に彼女の心を惹くその色につい見惚れていたリースヒェンは、不意に刺すような頭痛を感じてこめかみを押さえた。
―――― 何だろう。少し前から度々感じる痛みだ。
頭の内側から響く痛みを彼女は片目を閉じて堪える。
そうしていると、いつの間にか頭痛は薄らぎ消え去った。
「平気、みたい」
リースヒェンはほっと息をつくと両眼をしばたたかせる。
いつでも宿屋に戻れるよう、距離と方角を意識しながら彼女は甘い匂いへと引かれ、二つ目の角を曲がっていった。

男しか狙わない、精気を吸う、という特徴から割り出される魔族は淫魔か夢魔だ。
そのどちらもが美しい女の姿を取っており、男を誘惑し死に至らしめる。
オスカーは今まで淫魔と夢魔両方に会った事があるのだが、それでも記憶に残る限り一番その手の攻撃で強力だったのは、魔族のものではなく「閉ざされた森の魔女 」が使った精神魔法だった。
巧みに記憶まで操作された魔女の魔法に比べれば魔族の使う魅了はいくらでも穴がある。
そもそも懸賞金を掛けられてしまうほど存在を気取らせていること自体、それ程手ごわい敵にも思えなかった。
彼は足音もなく数度角を曲がり、ようやく目的の相手を見出す。
まるで熟れすぎた果実のように魔力の香を通りに漂わせていた主は、剣を抜いた男を見て目を細めた。
妖艶に笑う彼女の腕の中から祭りに遊びに来ていたのであろう若い男の体が零れ落ちる。
もはや精気を奪われただの肉となった体はぐんにゃりと曲がって路地に横たわった。
オスカーは何の感慨もない目で遺体を確認しながら一歩を踏み出す。
「お前の首には懸賞金がかかっているそうだぞ?」
「あら……怖いですわね。それで、あなたは私を守ってくださいますの?」
「その逆だ。残念だったな」
男は無造作に間合いを詰めていく。女は声を立てて笑いながら地を蹴って空中へと飛び上がった。纏っている緋色の薄布が風になびく。
「あなたに私を捕まえられます?」
「不可能ではない」
体内に蠢く魔力。それを使ってオスカーは構成を組んだ。
決して魔法は得意ではないが、最低限は使えるよう訓練してきたのだ。
大陸最強の魔女を教師として身につけた魔法は数こそそう多くはないが、彼の元からの力を考えれば充分と言っていいものだった。
オスカーは剣を携えたままゆっくりと宙に浮かび上がる。そのまま女と同じ高さに達すると、何もない空中を足場として再び距離を詰め始めた。
女の顔が感嘆の色に染まる。
「あなた魔法士なのかしら」
「違う」
「なら何なのか、見せて頂きたいわ」
女は笑顔のまま彼に向って跳び込んでくる。
緋色の布が生命を帯びているかのように、うねりながらオスカーに向って押し寄せた。彼はそれを剣を一閃して切り裂く。
布は途中で断ち切られながらも、しかし男の剣を持つ手にむかって巻きついてきた。きつく締め上げながら動きを制限しようとする。
けれどオスカーは何の枷も感じていないかのように膂力を以って再び剣を振り上げた。空を蹴って女へと肉薄する。
彼女は刹那目を閉じた。
男を虜にする美しい貌。
その造作が一瞬にして変じる。
今までのものとは違う、一度見たら忘れられない印象的な顔立ちが現れる。
オスカーの剣を揮う手が鈍った。彼は驚愕に目を瞠る。
「さぁ、私を……捕まえられます?」
そう言って笑う女の顔は―――― かつて最強と呼ばれた、彼の妃のものだった。

一秒にも満たない時間。自失から立ち直った男は顔を顰める。
「人の記憶を読んだな。この布もお前の一部か」
彼が不快げに言い捨てて右手を払うと、役目を果たした布は空中へと溶け去った。名前も名乗らぬ女は口に手をあてて笑う。
「あなたがもっとも執着する、愛しい女性の顔でしょう? 少しは喜んで頂けないかしら」
「その顔なら毎日見ている。不愉快だからさっさと戻れ」
「嫌ですわ。それよりもっと楽しい遊びをいたしましょう。何でも叶えて差し上げますわ」
「間に合っている」
先ほどはティナーシャの顔、久しぶりに見た20代半ばの頃の顔立ちに驚きもしたが、種明かしをするまでもなく別の存在だ。
オスカーは剣を握り直すと再び女へと切りかかる。彼女はそれを後ろに跳んで避けた。男は更に踏み込む。
人間を侮る笑顔。
自分の力に酔う目。
彼の妻と顔立ちは同じであっても、吐き気を催させる表情が歪み始めるのに、そう時間はかからなかった。
容赦のない苛烈な剣筋に焦りが浮かぶ。女は大きく後ろに転移しながら両手を広げた。
「私を殺せるというの?」
「当たり前だ。さっさと死ね」
「今私を殺したら変化は解けないわ! あなたは報奨金が欲しいんでしょう? あなたの女の首をさらしものに出来るの!?」
「何だと……?」
オスカーは女を逃がさないよう気を張りながらも剣を揮う手を止めた。
もしその話が本当なら、死体か首だけか、いずれにせよティナーシャと同じ姿をしたものを城に差し出さなければならなくなる。
いくら本人ではないとはいっても、それは彼にとっては耐え難いことであった。
何より同じ姿かたちをしたリースヒェンにあらぬ疑いがかけられる可能性もあるの だ。
どう対処すべきか、オスカーが顔を顰めた時、女の背後の路地裏から一人の人物が現れる。
その人物は壁にもたれかかるようにしてよろめきながら空中に立つオスカーを見上げた。
「オスカー……頭が、痛い、の」
「リースヒェン!」
突然現れた彼女は痛みに耐え切れなくなったのか、頭を抱えて蹲る。その背にすかさず同じ顔をした女が飛び掛った。
―――― 間に合わない。
オスカーは刹那で判断すると大きく跳躍しながら剣を揮った。
たとえティナーシャと同じ顔をした女でも関係ない。そんなことで当の本人を失わせることはできない。
報奨金などないならないで構わないのだ。だから殺すことに迷いは無い。
長剣が女の頸へとかかる、まさにその瞬間――――
しかし、魔族の体は不意に大きく痙攣した。
長い髪が衝撃を受けてゆらめく。
一体何が起きたのか。オスカーは反射的に剣を留め、驚きに目を凝らす。
見る見る血が滲み始める小さな背中。
そこからまるで生えてきたかのように、小さな女の手が突き出していた。

女が血に濡れた手をゆっくりと引き抜くと同時に魔物の女の変化は解け、元の美しかった姿へと戻った。
死んだから戻ったのか、それとも彼女が何かの魔法を使ったのかはオスカーには分からない。
彼は路地に崩れ落ちた死骸を乗り越え、かぶりを振る女の頭に手を置いた。
「どうした。具合が悪いのか?」
「頭が痛い……」
「医者に見せるか。ちょっと待ってろ」
「平気です……。もう、こんなに頭が痛いものなら教えておいてくださいよ……」
どこかふてくされたような言葉。
そこに何かを感じてオスカーは息を飲んだ。
「彼女」は顔を上げる。
稀有なる闇色の瞳。深淵を凝縮した漆黒には、リースヒェンにはない鋭さのようなものが感じられた。
オスカーは確信に駆られて「彼女」の名を呼ぶ。
「……ティナーシャ……か?」
名前という破片を嵌められた魔女は、軽く首を傾げるとゆっくりと微笑む。優雅な仕草で片足を引くと、男に向かって一礼した。
「永らくお待たせいたしました、王よ。貴方の魔女です」
ティナーシャは汚れていない片手を差し伸べる。
再会してから2年後、ようやく完全なる片翼の手を取ることが出来たオスカーは両腕の中に華奢な体を抱きしめた。溢れる感慨に目を閉じる。
「……よく戻ったな」
囁く彼の声は時の流れに決して擦り切れない、真摯で温かいものだった。

魔族の死骸を城に提出して報奨金を得た二人は宿屋に戻ると再会の杯を傾けた。
造作は同じながらリースヒェンとは異なる雰囲気を纏う魔女を、オスカーは膝の上に座らせて髪を撫でる。
「どうだ? 別の人間になった気分だったか?」
「あんまり。環境によって左右されるところもありますけど、やはり私は私なんですね」
「俺もそう思った。まぁ幼い分、可愛らしかったけどな」
「可愛くなくなってすみませんね」
「今も可愛い」
さらりとそう言うとティナーシャは少しだけ赤くなる。
しかしリースヒェンのように口ごもることはせずに、魔女は首を伸ばして彼の頬に口付けた。

いずれまた、彼らは片翼を喪うのだろう。
そして彷徨うのかもしれない。もう一度会える時をこいねがって。
けれど今はまだ始まりの時だ。幾度となく通り過ぎてきた旅の始まり。
だから束の間哀しい夢を忘れ、彼らは共に時を過ごす。
大陸を変え繰り広げられる闘争の、それは明らかにされない序章であるのだ。